Spirit never dies.
魂は、この宇宙の始まりとともに生まれ、今も生き続けています。
私たちはかつて、
大地の鼓動に耳を澄まし、
風や水や星と共に生きていました。
自然は管理する対象ではなく、
命を分かち合う存在でした。
けれど現代社会は、便利さと成長の名のもとに、
自然を「資源」と呼び、
人間を地球の外側に立たせてきました。
その結果が、気候変動、環境破壊、分断と喪失です。
技術は進化し、AIは世界を支える「手」となろうとしています。
それはとても重要な進歩です。
しかし同時に、私たちは忘れかけています。
自分たちが地球の一部であるという感覚を。
この感覚は、知識では取り戻せません。
体験を通して、心と身体で思い出すものです。
私が30代に滞在したナバホの地で、
ひとりのおばあちゃんが語ってくれました。
「地球はお母さんです。
ウランを掘ることはお母さんの心臓をえぐる行為なのです。」
その土地はいま、原子力発電、核施設を支える
ウラン採掘の場所となっています。
私たちの便利な暮らしは、
どこかで母なる地球の深い場所に触れているのです。
今回のJAPAN CONVERGENCEには、
コロンビアのコギ族、アマゾンの長老、沖縄のシャーマン、
そして環太平洋から集う13部族の長老たちが参加します。
彼らは自然を支配するのではなく、
家族として、命として向き合い続けてきた人々です。
これは文化交流ではありません。
失われた叡智を展示する場でもありません。
地球と共に生きてきた意識そのものが、再び ひとつの円を結ぶ瞬間です。
日本列島には、縄文から続く
自然と調和し循環を生きる感覚が今も息づいています。
この地は、次の時代に人類が思い出すべき在り方を宿しています。
夏至、祈りと聖なる火を通して、
宇宙と地球の新たなサイクルを迎えます。
JAPAN CONVERGENCEは、
過去を懐かしむ儀式ではありません。
未来を技術に委ねるための場でもありません。
それは、
人類が本来持っていた「地球と共に生きる心」を思い出すための再会です。
自然と離れてしまった心が、
もう一度つながり直すために。
私たちはこの星の管理者ではなく、
この星の命の一部です。
Spirit never dies.
祈りも、魂も、地球との関係性も、決して消えてはいなかったのです。
岡野弘幹

